1月10日(火)

午前   吹田の野鳥から生物多様性へ

講師  平(ひら) 軍二 氏

       日本野鳥の会・吹田市野鳥の会会長

       すいた市民環境会議

 

万博公園の探鳥会をスタートに、鳥だけでなく生きものいろいろに関わって来られました。今日のお話の内容は 

 

 万博公園の野鳥

 万博公園の森づくり

 吹田の古木・大木

 吹田の野草

 レッドリストすいた2021の作成

 フクロウ、カワセミから学ぶ500系新幹線の開発   でした

 

 

万博公園が吹田の生きものに大きな影響を与え

鳥では ’85年から’90年頃は、草原の鳥(キジ・コジュケイ)が多く見られ、公園の木々が育ち、林を作るようになると林の鳥(ヤマガラ・ジョウビタキ)に変わりました

オオタカも居て、カラスと戦っていたが、最近はオオタカは居なくなりました

 

吹田の大木の数は、’97年に420本、’17年には1709本になっています。内本町の福田家のクスノキが有名

 

絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト「レッドリストすいた2021」を作成し、吹田の生きものを守っています

希少種の野草5種(下の写真)、左からアイナエ、ヤマザキソウ、イヌセンブリ、スズサイコ、ヒキノカサ が吹田で見つかっています

 

 

会社員時代の闘病生活を経てからの、多彩な、地道な活動に、拍手!拍手!でした

午後   吹田市の農業となにわの伝統野菜

講師 森下 正博 氏

       なにわ伝統野菜応援団員

 

先生が手に持ってられるのは、田辺大根です

なにわの伝統野菜19品目のひとつで、大阪市東住吉区田辺の

地域野菜です

 

なにわの伝統野菜は大阪の地にむかしからあった在来野菜のことで、平成17年に認証されました

 天王寺の蕪

 勝間南瓜

 三島独活

 泉州黄玉葱

 守口大根などが よく知られています

そして、吹田と言えば「くわい」です

明治時代には、くわい、トマト、なす、それに桃などが吹田で

栽培されていたそうです(桃には、ビックリ)

今では、吹田市の農家は150世帯くらいとか

 

 

グローバルな現代世界に、外食産業、スーパーでの販売に、一石を投じる「食のものさし」が伝統野菜です

地域の活性化にひと役、果たしています

 

人をふくめた食物連鎖として

米、野菜、果物、魚、獣などすべての生きものの多様性に目を向け、食文化を次代に継承するのが、伝統野菜です

(先生は講義ではここまで話されませんでしたが、いただいた資料には書かれていました)


1月24日(火)

午前    関西大学博物館 見学

博物館(簡文館)

高松塚古墳壁画再現展示室

常設展示室

年史資料展示室


午前9時50分に関西大学正門に集合。ひえこむ朝でした

博物館を訪れる

まず最初に、外部にある高松塚古墳壁画再現展示室で、飛鳥美人や白虎、青龍などの

四神図を見ました

 

博物館の建物は、もともと図書館として建設された円形の簡文館です

内部は、天井が高く、柱や壁の意匠、レリーフなどにレトロな雰囲気を感じます

 

常設展示室には700点近い考古学資料、埴輪、銅鐸、勾玉などが展示されており、

年史資料展示室では関西大学の歴史、歩みがわかります

ガイドのお二人の職員さんから懇切丁寧な説明を受けました。ありがとうございました

飛鳥美人(西女子群像)の壁画

午後    お酒のはなし

講師   金子 真一 さん

      玉乃光酒蔵(株)本社 営業部長

 

日本酒の基礎知識として

歴史、お酒の分類、精米、酒米、水などを学びました

純米酒ができるまでや、酒造りも教わりました

 

甘口、辛口の違い

 決める要素は、お酒の中に含まれる酸と糖分のバランス です

 

 

自分の好みを知るため、 

違いを知るために、4種のお酒で利き酒をしました

 

利き酒

 薫酒(くんしゅ)

    香りが高く、軽快でフルーティな味わい。お値段は高めです

  熟酒(じゅくしゅ)

    香り高く、濃いめの味でとろみがある

  爽酒(そうしゅ)

    みずみずしい香りとシンプルでさわやかな味わい

  醇酒(じゅんしゅ)

   米の味が豊か、温度によって変化する味を楽しめる

 

味わいをうまく言葉で表わすのは難しいですが、甘い、辛いはわかりました

 

授業後も、有志は試飲を続けてほろ酔いになったとか